[Google 日本語入力チームのソフトウェアエンジニア真鍋宏史から、Google 日本語入力のアップデートについての寄稿をもらいました - 山崎]

初夏の風もさわやかな頃となりました。皆様ゴールデンウィークはいかが過ごされましたでしょうか。 新入社員の方は五月病にかかったりしていませんか? 私もこの四月から入社しましたので新入社員ということになりますが、先輩方共々 Google 日本語入力の性能向上のために頑張っていく所存です。引き続きのご愛顧をお願いします。

さて、昨日 Google 日本語入力の開発版をアップデートしましたのでお知らせします。今回の更新は以下のとおりです ...


[Google 日本語入力チームのソフトウェアエンジニア真鍋宏史から、Google 日本語入力のアップデートについての寄稿をもらいました - 山崎]

初夏の風もさわやかな頃となりました。皆様ゴールデンウィークはいかが過ごされましたでしょうか。 新入社員の方は五月病にかかったりしていませんか? 私もこの四月から入社しましたので新入社員ということになりますが、先輩方共々 Google 日本語入力の性能向上のために頑張っていく所存です。引き続きのご愛顧をお願いします。

さて、昨日 Google 日本語入力の開発版をアップデートしましたのでお知らせします。今回の更新は以下のとおりです。


共通の変更点
  • 入力できる記号を追加しました。 (〼「ます」, 〽「うた」, ⁰「うえつき」, ₀「したつき」など)
  • もしかして機能 (スペル訂正) の精度を向上させました。 (「モッチャレラチーズ→モッツァレラチーズ」など)
  • アルファベットから始まるリアルタイム変換が正常に行われない問題を修正しました。
  • 「バージョン」等、一部の文字列に対する再変換が行われない問題を修正しました。
  • 入力履歴にないサジェストが現れる問題を修正しました。
  • 「[半]」・「[全]」の注記が実際の候補と一致しないことがある問題を修正しました。
  • 「きょう」や「あした」などを変換すると該当する日の曜日が選択できるようになりました。
  • 再変換で編集をはじめた文字列の編集をキャンセルすると再変換前の文字列に戻らないことがある問題を修正しました。


Mac 版の変更点
  • 文字パレットと手書き文字認識のアプリが追加されました。「アプリケーション>Google 日本語入力」フォルダから起動できます。結果はクリップボードに送られます。

既に開発版をお使いの場合は自動的に更新されますので、そのままお待ちください。バージョン番号は次のように更新されます。

  • Windows 版: 1.1.690.100 → 1.1.717.100
  • Mac 版: 1.0.690.101 → 1.1.717.101
  • オープンソース版: 1.1.690.102 → 1.1.717.102

今回、正式版に変更はなく、以下のままになります。
  • Windows 版: 1.0.556.0
  • Mac 版: 1.0.556.1


今回もヘルプフォーラム を通じてユーザーの皆さまにたくさん助けていただきました。いつも本当にありがとうございます。チーム一同、心より感謝しております。今後も皆さまからのフィードバックをお待ちしておりますので、お気軽に ヘルプフォーラム をご活用ください。



[本記事は、The official Google Code Blog に Google Data Arts Team の Aaron Koblin が投稿した "3D dreams in the modern browser" を元に、翻訳/再構成しました。-山崎]

昨年8月、HTML5 を駆使し、アーケイド ファイアの曲 “We Used to Wait” に乗せて自分が育った町を駆け抜けることができる体験 ...


[本記事は、The official Google Code Blog に Google Data Arts Team の Aaron Koblin が投稿した "3D dreams in the modern browser" を元に、翻訳/再構成しました。-山崎]

昨年8月、HTML5 を駆使し、アーケイド ファイアの曲 “We Used to Wait” に乗せて自分が育った町を駆け抜けることができる体験 “The Wilderness Downtown” を発表し、多くの方にご好評いただきました。

この度、それに続く最新の音楽体験、“3 Dreams of Black”を公開しました 。脚本と監督をクリス ミルク氏が手がけ、Google の社員数人が開発に関わりました。“ Black” はデンジャー マウス & ダニエル ルッピが作曲しプロデュースしたアルバムROME に収録されている曲で、ジャック ホワイトとノラ ジョーンズが参加しています。

“3 Dreams of Black” は色彩鮮やかな2D の絵やアニメーションにインタラクティブな3D ストーリーが散りばめられて構成された、「3つの夢」の世界を行き来できるヴィジュアルアドベンチャーです。冒険の途中、マウスを使って行き先を選んだり、3D モデルクリエーターを利用して夢の中にオブジェクトを追加することも可能です。ユーザーの作った完成度の高いオブジェクトはアニメーションに統合され、他の人の「夢」にも登場することになります。




“3 Dreams in Black”はまるで現実のようなバーチャルな夢を描き、ブラウザを劇場へと変身させます。これは、三次元グラフィックスを表示可能にするWebGL を使用しているためです。Google Chrome のような最新のブラウザを使用している場合、ソフトウェアの追加をせずに3D 世界でインタラクティブな体験をすることができます。なお、使われているテクノロジーはオープンソースで公開されているものばかりなので、興味のある開発者の方はぜひお試しください。


“3 Dreams in Black”は最新のウェブテクノロジーを駆使した実験です。WebGL をサポートするChrome のようなブラウザと、Windows Vista, Windows 7 / Mac OS X 10.6 以上のハードウェア環境である必要があります。

ぜひ、http://www.ro.me にアクセスしてこの唯一無二の体験をお楽しみください。上記環境で見られない方は、こちらの短いビデオで世界観をご覧いただけます。




21日アイデアソンのタイムテーブルは下記の通り。仙台/会津若松/東京の各会場から Ustream の生中継を行う予定です ...


5月21日、22日に第二回 Hack For Japanアイデアソンとハッカソンを開催する予定です。今回は宮城県仙台市、福島県会津若松市、東京、香川県高松市、福岡県福岡市、そしてロンドンの 6 都市で同時開催します。(高松とロンドンは22日のみ、ロンドンは時差があります)

今回は各種 API の使い方についての解説のほか、被災地の現地報告避難者を支えるNPO (元気玉プロジェクト) の活動紹介、 Arduino + Bluetooth + Geiger Sensorと Androidで構成される放射能計測開発プラットフォーム(Open Geiger Development Kit )の発表など、盛りだくさんな内容になっております。また会場が東北であることから被災地の生の声も伺うことができ、被災地で実際に使われる可能性が高いサービスの開発に取り組むことができるのではないかと考えております。各会場の詳細とお申し込みはこちらから。是非ご参加ください。

21日アイデアソンのタイムテーブルは下記の通り。仙台/会津若松/東京の各会場から Ustream の生中継を行う予定です。


※今までの活動については下記をご参照下さい。

3月19日・20日のアイデアソン(オンライン会場)
3月21日のハッカソン(オンライン・京都・岡山・徳島・福岡会場)
“Hack For Japan” 開催のお知らせ
Hack For Japan Hackathon を開催しました
4月24日の会津若松ミーティング
会津若松の訪問レポート













[この記事は、シニアエンジニアリングマネージャーの及川卓也とデベロッパーアドボケイトの北村英志による  Google Japan Blog への記事とのクロスポストです。-山崎]



[この記事は、シニアエンジニアリングマネージャーの及川卓也とデベロッパーアドボケイトの北村英志による  Google Japan Blog への記事とのクロスポストです。-山崎]









Google I/O コンテストを開催し、10 分野の受賞者の皆様にそれぞれチケットをお送りしました。第 1 ラウンドの答えや第 2 ラウンドへのアドバイスなどを見たい方は、コンテストサイトをご覧下さい。本記事では、Google Developer Relations グループのメンバーからのコメントと、いくつかの作品のスクリーンショットをご紹介します。
















































YouTube のキャプションを評価するアプリを開発されているかを見るのが楽しかったです(少なくとも 1 人のツイッターユーザは徹夜だったようです)。上位作品は、アクセシビリティやすばらしい UI が印象的でした。すべての作品が、Android のAccessibility API によって、トークバックスピーチに対応しています。ほとんどの受賞者はすでに作品を公表し、オープンソース化しています。これらのアプリからインスピレーションが得られたら、是非ソースコードを見て、貢献してみてください。





























複数の App Engine API を用いた面白いアプリを課題としたのですが、提出されたアプリには驚きました。書籍を推薦するものや、PubMed で著者のインパクトを視覚化するものまで (私のお気に入りです。家内が医学の研究者なんです)、便利で、十分に設計されており、かなり緻密にできているアプリをたくさん提出して頂きました。





Google API Expert は Google が認定した API やツールに精通したデベロッパーの方々です。現在、18 名の Google API Expert が 8 つ の準公式コミュニティを運営し、Google が提供する API やツールを利用するデベロッパーの皆さまをサポートしています ...


Google API Expert は Google が認定した API やツールに精通したデベロッパーの方々です。現在、18 名の Google API Expert が 8 つ の準公式コミュニティを運営し、Google が提供する API やツールを利用するデベロッパーの皆さまをサポートしています。

【準公式コミュニティとAPI Expert の一覧】
http://sites.google.com/site/devreljp/Home/api-expert

API Expert の皆さんと Google は最新の情報を交換し、交流を深める API Expert ミーティングを定期的に開催しています。このミーティングでは、各コミュニティに投じられた質問や要望を Google のエンジニアと共に確認したり、今後のコミュニティ主催のイベントを考えたりと、コミュニティの充実と発展について皆で議論しています。

これまで毎月開催していた API Expert ミーティングですが、3 月は東日本大震災の影響で中止とさせて頂いたため、約 2 カ月振りの開催となりました。4 月 25 日に開催された API Expert ミーティングの内容から、いくつかハイライトをお伝えします。なお、今回のミニ TechTalk はウェブマスターの川島優志が Google ホリデーロゴについて語ってくれました。




【3-4月にリリースされたツールおよびAPI】

Google App Engine 1.4.3 をリリース
Android Market でアプリ内課金サービスを開始


【イベントのお知らせ】
過去イベント
Geo Tech Talk (3 月 7 日(東京)、3 月 8 日(京都))
Hack for Japan - Hackathon (3 月 19 日- 21 日)

今後のイベント
Google I/O 2011, Moscone Center, San Francisco (5 月 10 日- 11 日)
■ Google I/O 報告会、5 月下旬に予定。Google I/O に参加する API Expert が、Google I/O の様子を報告します。日程、参加方法等の詳細は、後日発表します。   

次回の API Expert ミーティングは、5月下旬に開催を予定しています。


[Google App Engine が今年中に preview から正式版に移行します。App Engine Team による The Year Ahead for Google App Engine! という記事を Developer Advocate の松尾貴史に翻訳/再構成してもらいました。-山崎]

[Google App Engine が今年中に preview から正式版に移行します。App Engine Team による The Year Ahead for Google App Engine! という記事を Developer Advocate の松尾貴史に翻訳/再構成してもらいました。-山崎]

は、2008 年にリリースされてからめまぐるしい成長を続けてきました。現在では毎月 10 万人を超える開発者の方が、ハードウェアやソフトウェアの管理をすることなしに、スケーラブルなアプリケーションを運用するために App Engine を使用しています。また App Engine 上で毎日 20 万を超えるアプリケーションが動作しており、毎日 15 億 page view のアクセスがあります。

今日お伝えするのは、今年中をめどに App Engine が Preview を脱して正式版になるというとても嬉しいニュースです。私も App Engine に関わって 3 年になりますが、いよいよ App Engine が Preview から正式版になるということで感慨もひとしおです。まるで成人式を迎える自分の子どもの姿を見ているようです。

覚えていらっしゃるかもしれませんが、去年の Google I/O では Google App Engine for Business (GAE4B) をアナウンスしました。去年 1 年間で様々な面についてテストをし、たくさんのフィードバックを得られました。頂いたご意見を大きくまとめると下記のようになります:
  • ユーザーのみなさまは GAE4B が提供する機能や特徴の多く(SLA や 独自ドメイン SSL です)をたいへん喜んでいました。
  • すべてのお客様が、組織内で使用するアプリケーションのみを開発するわけではないので、利用ユーザー毎の課金体系は、必ずしも多くのビジネスにとって適した課金体系ではないことがわかりました。
  • Google App Engine がプレビュー版であることで、多くのお客様が導入をためらっていることがわかりました。


これらのフィードバックを元に下記のような大きな変更を行うことを決めました。
  • App Engine は今年後半にも、プレビューを卒業して正式な Google のサービスになります。このことは、現在の App Engine チームにおいては最も優先順位が高くなっています。しかし正式なサービスになるからと言って、実装が望まれている新しい機能の追加を止めるわけではありません。実際に、本日 Backends という大きな機能をリリースしています。
  • GAE4B が予定していた機能の殆どは App Engine に組み込まれ、お支払い頂いているお客様であればそれらの機能が使用できます。SLA、独自ドメインでの SSL、サポート、新しいビジネスに適した利用規約、オフラインでの支払いなどがこれにあたります。Domain Console は現在 Trusted Tester を実施しており、しばらくはそのままの状態が続きます。今後も GAE4B は単独のサービスとして提供されることはありません。
  • App Engine が Google の正式な製品になり、投資を続けていくために、課金体系を一新する必要があります。頂いたフィードバックに基づき、使用料に応じた課金体系のみを提供する予定です。ユーザー数に応じた課金方法については、いったん提供を保留します。状況に変化があれば改めてお知らせします。
App Engine にとって、Preview を卒業するということは、99.95% の可用性を謳った Service Level Agreement や運用サポート、開発サポート、ビジネスに適した新しい利用規約を提供することを意味します。また、請求書でのお支払いが可能になったり、App Engine が提供する価値に見合った、新しくわかりやすい利用分に応じた課金体系への変更も同時に行います。加えて、古い API 仕様にもとづいて過去に書いたアプリケーションが動作しつづけるように、最低 3 年は廃止予定のバージョンをサポートするという、我々のサービス廃止ポリシーを改めて、きちんと宣言します。

課金体系は今年の今年の後半に変更する予定であるにもかかわらず、このお知らせを今行っているのは、現在のお客様にお支払い頂いている料金に影響があるからです。ユーザーのみなさまがこの課金体系の変更を理解して、アクションを起こせる時間を十分に取りたいと思っています。詳しくは、新しい課金体系の詳細を見ていただきたいと思いますが、概要については下記のようになります:
利用タイプ
  • Free Apps - 現在の Free App と同様ですが、quota が低くなります
  • Paid Apps -  Billing を有効にした application と同様ですが、99.95% の SLA が付き、また利用量に応じた料金とは別に application 毎に月額 $9 かかります。
  • Premier Accounts - 利用料に応じた料金とは別に月額 $500 をお支払いいただくと、アプリケーションをいくつでも作れるようになり、また運用サポートが利用できます。


利用料金
  • Instance: CPU 時間に対する課金は廃止され(より高度な柔軟性を求めるフィードバックにより)、代わりに起動中のインスタンス数を「Instance-hours(IH)」(言い換えると、1 時間稼働しているインスタンス 1 つ)という新しい単位としてそれに課金することになります。これらのインスタンスは現在 Admin Console で見ることができる Instance と同様ですが、今後スケジューラーを改良して、各インスタンスが適切なレベルまで確実に利用されるようにしていきます。
    • IH への課金方法ですが、利用しただけ課金する方法と、一定量の IH を週単位で予約することで多少安く購入する方法とがあります。
  • APIs: 現在 CPU 時間に対して課金されているすべての API 呼び出しは、API の操作回数による課金に変わります。これはアプリケーションのコストをわかりやすくするためです。
  • Datastore Storage: High Replication Datastore(HRD) は月額 $0.45/Gbyte から月額 $0.24/Gbyte に値下げになります。Master/Slave Datastore は同様に月額 $0.24/Gbyte ですが、じきに廃止されます(SLA ではカバーされませんが、我々の deprecation policy により、今後 3 年間はサポートされます)。HRD は 1 月にリリースしてから今まで、基本的には 99.999% の稼働率を維持しており、我々は HRD への移行を強くおすすめします。移行手段についてもさらに良いものを準備したいと思っています。


これらすべての(HRD の価格を下げる以外の)変更は今年後半に行われます。課金体系を変更する前に、新しい課金体系ではコストがいくらになるかどうかを確認できるような機能を提供する予定です。

App Engine が Preview を卒業しても、これまで使用していたプログラム、テクニック、ノウハウはすべて、そのままご利用になれます。今まで利用してきたみなさんも、安心して開発を続けてください。

また、App Engine が Preview 状態であることを原因に導入をためらっていたみなさんは、ぜひこれを機会に App Engine での開発を始めてみてください。

それでは、もうすぐ大人になる App Engine を、これからもよろしくお願いします。



Google API Expert の皆様のご紹介、第 3 回は Google Wave API の Expert あんどうやすしさんです ...


Google API Expert の皆様のご紹介、第 3 回は Google Wave API の Expert あんどうやすしさんです。

山崎: まずは自己紹介をお願いします。

あんどう: シーサーというブログの会社で主にブログじゃないものを作っています。何年か前の Google Developer Day のサポーターをやったご縁でいろいろあって今は Google Wave API のエキスパートをやらせてもらっています。

山崎: Google Wave は最近 Hack For Japan などでも使いましたね。

あんどう: はい。Google Wave の現状について勘違いしている人も多そうなので簡単に。まず、まだ Google Wave は終了していませんし、代替のサービスができるまで継続することが公式に発表されているので、近々終了するということもありません。まだ Google Wave に触ったことがない人がいれば、ぜひ一度試していただきたいと思います。

山崎:  それでは Google Wave API の魅力を教えてください。

あんどう: Google Wave API の魅力についてですが、この際正直に言えば Google Wave のサービスを拡張するための API にそこまで強い魅力は感じていませんでした。むしろはじめに API を強調しすぎたせいでどういったサービスなのかユーザーにわかりにくくなってしまった面もあり、最初はもう少し絞った API を公開すべきだったんじゃないかとさえ思っています。

ただ、Google Wave は元々 Google がホストする一つのサービスであると同時に、第三者が独自の Wave サーバーを作成してそれらを連携させるための仕様でもありました。私としてはそのプロトコルとしての Wave が非常に興味深いと感じていました。

これを読むような皆さんはおそらくご存知のとおり、Google Wave は昨年末に Google の手を離れ Apache Wave としてコミュニティ主導で開発が進むことが決まりました。これはサービスの普及という点ではもちろん残念というほかありませんが、これから Wave をどうしていくかについて開発者として積極的に関係する道ができたという意味では、むしろ一層面白くなったという気もしています。

山崎: これはと唸らされたアプリやサイトがあれば教えてください。

あんどう: Mashable の Google Wave API コンテストで最優秀だった Mr-Ray という拡張には Google Wave API を利用するとここまでできるのかと唸らされました。Google Wave とメールを連動させる拡張ですが、Google Wave のすべての API を駆使した非常に素晴らしいものになっているので、ご存知ない方はぜひ一度見ておいていただきたいです。

山崎: API Expert としての活動内容を教えて頂けますか?

あんどう: Google/Apache Wave の情報をメーリングリストで細々と流しています。

山崎: 直近で開催予定のイベントなどあれば教えてください。


あんどう: Wave の行く末が決まったのでこっそりお祝いしようかなと思いつつ何もやっていません。

山崎: ぜひお願いします。ところで、今これが熱い!というホットな話題、便利なツール、お勧めサイトはありますか?

あんどう: 年末に発表された「Google Shared Spaces」というサービスはちょっと面白いですね。Shared Spaces は要するに Google Wave ガジェットを Google Wave から独立して扱えるようにしたサービスなんですが、最近 Shared Spaces ガジェットを他のサイトに貼り付けることができるようになりました。これによって全く無関係なウェブサイトの間でガジェットを通じてリアルタイムにコミュニケーションできることになります(例:http://imagine-it.org/google/dolphin/embedexample.html)。これは Google Wave ではエンベッド API として実現されていたものです。個人的にはエンベッド API は Wave の 4 つの API の中で一番可能性を感じていたものなので、どういった形であれ再び表に出てきてくれたことは非常に嬉しいと思っています。

あと、Google Wave とは全然関係ありませんが、Kinect はかなり遊びがいがありそうです。

山崎: ご自身が作られて紹介したいアプリや本、API やイベントなどありますか?

あんどう: 史上最後の Google Wave 本「Google Wave 入門」を書きました。Google Wave はまだ終わってませんし、仮に終了したとしても 1 〜 3 章の背景とサービスの説明は歴史的資料として、4 章のガジェット API は OpenSocial や Shared Spaces で、ロボット API やデータ API は Apache Wave で利用でき、5 章のプロトコルは Apache Wave をハックするのに役に立ちます。ぜひとも購入して読んでいただけるととてもありがたいです。自分で言うのも何ですが、わりと頑張ってる本だと思います。

山崎: ありがとうございました!

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あんどうやすしさんのプロフィール:
シーサー株式会社でいつ肩を叩かれるかとおびえながら人には言えない仕事に
従事しています。一昨年のGoogle I/Oのはっぴょうに衝撃を受け、縁あって
一昨年の11月よりGoogle WaveのAPIエキスパートとして活動しています。Google
による開発は残念ながら中止になってしまいましたが、オープンソースになった
Waveにはこれまで以上に期待しています。