Posted by 山崎富美 Developer Relations Team

災害時の情報活用について考える「東日本大震災ビッグデータワークショップ - Project 311 -」を開催することになりましたのでお知らせ致します。

●背景と目的

東日本大震災の発生直後、テレビ、新聞、インターネット等の各種メディアを通じて、大量の情報が広がりました。正しい情報もあれば、様々な噂やデマも飛び交い、情報とその伝達がいかに重要かを改めて知る良い機会でもありました。では、当時、いったいどのような情報が伝えられたのでしょうか?また、本当に伝えたかった情報がなぜ伝えわらなかったのでしょうか?当時をデータで振り返った時に、本当に必要なサービスは何だったのか、次の災害に備えるために、今我々はどんな準備をすればよいのでしょうか?

本ワークショップでは、今後の大規模災害が発生した時の情報発信や流通を考えるにあたり、2011 年 3 月 11 日以降にどのような情報がどのように流通したかを、実際のデータに基づき客観的に検証し、適切な情報流通施策とサービスについて具体的な提言やプロトタイプ作成を行うことを目的としています。

また、大規模災害時には、産官学といった役割に関係なく連携することも重要です。本ワークショップでは産官学から幅広く参加者を募集し、組織の垣根を越えた連携を生む場となるよう積極的に運営していきたいと考えています。

●ワークショップの内容
  • 2011 年 3 月 11 日以後 1 週間の間に流れた各種データ(※以下、「提供するデータ」をご覧ください)を参加者に提供します。
  • 10 月 28 日に報告会を開催します。報告会では参加者の研究成果発表やデモンストレーションを行っていただきます。
  • データ提供から報告会までの間に、オンラインないしはオフラインでのミーティングを数回実施し、参加者間での情報共有や研究開発協力を支援します。
●提供するデータ
  • 朝日新聞デジタルの記事データ(株式会社 朝日新聞社)
  • Google Insights for Search(Google)
  • 地上波テレビ放送のメタデータ(JCC 株式会社)
  • 混雑統計データ(株式会社ゼンリンデータコム)
  • 日本語のツイートデータ(Twitter Japan 株式会社)
  • 通行実績データ(本田技研工業株式会社)
  • 鉄道運行情報・緊急情報・被害状況サマリー(株式会社レスキューナウ)
東日本大震災ビッグデータワークショップ - Project 311 -は、震災発生時に流れた各種情報を改めて分析することによって、今後起こりうる災害に備えて、どのようなことができるかを議論し、サービスを開発する場です。主催は東日本大震災ビッグデータワークショップ運営委員会、幹事は Twitter Japan 株式会社、グーグル株式会社がつとめます。皆様のご参加をお待ちしております。

なお、ワークショップの参加方法や進捗状況など、詳しくは公式サイトをご覧ください。

  • 名称: 東日本大震災ビッグデータワークショップ - Project 311 -
  • 開催期間: 2012 年 9 月 12 日(水)~10 月 28 日(日)
  • 主催: 東日本大震災ビッグデータワークショップ 運営委員会
  • 幹事: Google、Twitter Japan
  • データ提供: 朝日新聞社、Google、JCC、ゼンリンデータコム、Twitter Japan、本田技研工業、レスキューナウ
  • 公式サイト: https://sites.google.com/site/prj311/
  • ハッシュタグ: #shinsaidata
  • 公式 Google+ アカウント: https://plus.google.com/106953763881679431557/posts
  • 公式 Twitter アカウント: https://twitter.com/Shinsaidata


さっそくですが、9 月 19 日にオフィスアワーを予定しています。運営についてのご質問、データ提供パートナーへのデータに関する質問、参加者同士のディスカッションなどを行う場とさせて頂く予定です。

  • 名称: 東日本大震災ビッグデータワークショップ - Project 311 オフィスアワー
  • 日 時: 2012 年 9 月 19 日(水) 19:00 - 21:00(受付開始 18:30)
  • 会 場: 六本木ヒルズ 森タワー 27 階
  • 住 所: 東京都港区六本木 6 丁目 10 番 1 号
  • 定 員: 80 名(事前登録制、先着)
  • 会費: 無料(懇親会も無料です)
  • 内容: プロジェクトやデータに関する質疑応答、参加者同士のディスカッション
  • 申し込み方法: こちらのフォームよりお申し込みください。(応募者多数のため、申し込みを終了しました。)
先着順による受付です。定員は 80 名です。定員になり次第、受付を締め切ります。なお、同じ組織から多数のお申し込みがあった場合は、ご参加頂ける方に制限をかけさせて頂く可能性がございます。

参加証は 9 月 17 日(月)より順次ご登録いただいたメールアドレス宛にお送りする予定です。 多くの皆様のご参加をお待ちしております。