[この記事は Developer Programs Engineer の Leon Nicholls による Google Developers Blog の記事 "Google Cast Remote Display Plugin for Unity" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]

先日、Unity のゲームをテレビで遊べるようにする Unity 用 Google Cast Remote Display プラグインをリリースしました。Google Cast Remote Display API を使用すると、Android や iOS モバイル デバイスのパワフルな GPU、CPU、センサーを利用して、モバイル デバイスでローカル ディプレイをレンダリングしたり、テレビでリモート ディスプレイをレンダリングしたりできます。

Unity は、モバイル デバイスをサポートする非常に人気のあるクロスプラットフォームのゲーム開発プラットフォームです。Google Cast Remote Display テクノロジーと Unity の優れたレンダリング エンジンを組み合わせることにより、安価な Chromecast デバイスやその他の Google Cast デバイスで再生できるハイエンドなゲーム エクスペリエンスを開発できるようになります。


Remote Display プラグインを使用したゲーム

すでにいくつかのパートナー企業は Unity 用 Remote Display プラグインを使用した楽しいゲーム アプリを提供しており、近日中にさらに多くのゲーム アプリがリリースされる予定です。

Monopoly Here & Now(国内未発表)は、従来の Monopoly ゲームの最新バージョンです。このゲームでは、世界で最も象徴的な都市や名所を訪れながら世界中を旅して、パスポート スタンプを集めます。パスポートをスタンプで埋めたプレイヤーが勝者となります。これは家族全員で楽しめるひと味違ったゲームです。

また、戦略ゲームの Risk(国内未発表)は、友人に対戦を申し込み、自分の軍隊を編成し、世界を征服する、というゲームです。従来の世界地図に加えて、さらに 2 つのテーマ マップが用意されました。

これらのゲームは、携帯電話やタブレットの機能を利用するゲームの魅力的な世界をテレビに映し出せることを証明しています。

ゲームに Remote Display プラグインを追加する

GitHub または Unity Asset Store から Unity 用 Remote Display プラグインをダウンロードできます。既存の Unity ゲームがある場合は、Remote Display パッケージをインポートし、シーンに CastRemoteDisplayManager プレハブを追加します。次に、ローカル ディスプレイとリモート ディスプレイ用のカメラをセットアップし、CastRemoteDisplayManager で構成します。

ユーザーが Google Cast デバイスを選択できるように UI に [Cast] ボタンを表示するには、シーンに CastDefaultUI プレハブを追加します。

これで、アプリをビルドして実行する準備が完了しました。Cast デバイスに接続すると、テレビにリモート カメラ ビューが表示されます。

マルチスクリーンのユーザー エクスペリエンスをサポートするためのゲームの操作方法を考慮する必要があります。モバイル デバイス センサーを使用して、モーションやタッチによる画面上のアクションを操作する抽象コントロールを作成できます。あるいは、プレイヤーがデバイス上の何かをタッチして画面上の何か他のものを制御する仮想コントロールを作成することもできます。

視覚的なデザインについては、プレイヤーの視点を常に移動させないようにして、疲労感を与えないことが重要です。Google Cast UX チームは、Cast 対応のゲームで一貫性のある予測可能なユーザー エクスペリエンスを実現する方法について説明する Google Cast ゲームの UX ガイドラインを作成しています。

デベロッパー向けリソース

Google の Unity 公式プラグインの詳細については、ここを参照してください。Unity 用 Remote Display プラグインの使用方法の詳細については、デベロッパー向けドキュメントコードラボを参照してください。また、Unity Asset Store と GitHub に UX 対応の Unity サンプル ゲームを公開しています。G+ コミュニティに参加して、Google Cast に関するデペロッパーとしての経験を共有してください。

Posted by Yoshifumi Yamaguchi - Developer Relations Team