[この記事は Alex Mineer、APK 管理者兼バグ退治担当による Chromium Blog の記事 "Canary channel for Chrome on Android" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]

Chrome は、安定性やサポートのレベルが異なる複数のリリース チャンネルをサポートしています。Canary チャンネルでは、Chrome の最新バージョンを配信しています。これは主に最新の Chromium の変更点をテストするデベロッパーやアーリー アダプターを対象としたものですが、どなたでもインストールして試してみることができます。以前、Canary チャンネルは Windows と Mac のみで利用できましたが、Android でも利用できるようになりました。

他のプラットフォームの Canary チャンネルと同じように、新バージョンは利用できる最新のコードでビルドされており、多くの場合は様々な新機能や機能拡張、バグの修正が含まれています。これらのビルドは手動でのテストは行われずに自動的に配信されます。つまり、不安定な可能性もあるビルドであり、数日間正常動作しなくなる可能性もあります。しかし Canary はいつでも利用できること目指しており、Chrome チームは重大な問題をできるだけ早く修正することを優先しています。

しばらくは、毎日平日にビルドが配信されます。将来的には、週末にも新しいビルドが利用できるようになるかもしれません。頻繁にビルドを行うということは、アプリを最新にアップデートし続けるためにたくさんのデータ量が必要になるということです。通常は、毎週 100 MB 以上のデータを使います。モバイルデータ経由でネイティブ アプリをアップデートするよう設定しているスマートフォンでは、特にこれが重要になります。

Android 向け Chrome の開発や変更点のテストに Canary チャンネルが役立つことを願っています。バグを発見した場合は、報告いただけると助かります。


Posted by Eiji Kitamura - Developer Relations Team